ONE PIECEを読んでいます。

本題の前に、宣伝です。

Hauptbahnhof BUS
という朗読イベントを6月12日木曜日に行います。
詳しくは
Hauptbahnhofの公式サイト
http://theatre-hbf.com/
あるいは会場の恵文社一乗寺店COTTAGE
http://www.cottage-keibunsha.com/
をご覧くださいませ。




さて
いまさらなんだけど、ONE PIECEを読んでいます。
といっても、まだ始めの8巻だけで、サンジが仲間になるかどうかのあたりなんだけど。


ONE PIECEは1997年にジャンプで連載が始まった。
僕が高校1年のころだ。

もともとジャンプを読まなかったので、絵を見て、ドラゴンボールの海賊バージョンかな、と思っていた。
何か仲間ができて、修行して、強い敵が出てきて、力を合わせて倒す、みたいな。
聖闘士星矢にしても、ドラゴンボールにしても、ろくでなしブルースにしても、そうだったからだ。


それが、ONE PIECEはちがった。
いきなりルフィが強かった。
もちろん、シャンクスとの絡みがあって、ゴムゴムの実を食べたっていう設定から入るので、
いきなり強い、という印象はない人がいるかもしれないけど、
いきなりゴム人間になった自分の長所を武器にしてなみいる敵になりそうな奴らをビヨーン、バシィッとやっつける。
仲間も、いきなり強い。
ゾロが強くて、ナミも始めから足が速くて船が操縦できた。
それぞれにバックグラウンドストーリーがあって、
自分が対峙している悪そうな敵をやっつけようとしているところで、
ルフィがズカズカとやってきて、やっつけてしまう。
ダメージは受けているようだけど、全然痛そうじゃない。
それで、なんかルフィって器がでかそうだから、仲間になる。


この先、まだ読んでいないところで、努力したりするのだろうか。


もちろん、ルフィはいきなり強くなったわけではない。
10年の間、海賊王になるための鍛錬をどうやらやったらしい。
けれど、それは描かれない。(スピンオフでやったりするのかな)


このマンガを読んで、なにか考えることがあるとすれば、
さて、僕は/私は、どうやってあの才能のあるやつと仲間になれるか、だ。
あるいは、どうすればあの才能ある連中の仲間になれるか、だろう。

そこに、悟空みたいに修行しなきゃ、とか修行しても全然強くならないヤムチャとか、
圧倒的な強さを持った敵との戦いとか、
こぶしで対話して仲良くなる、みたいなことはあまり描かれないのかもしれない。

バトルはあるけれど、ONE PIECEはどうも平和な話だなあと思う。


ヘッドハンティングの連続で描かれるこの冒険譚はどうなるんだろう。
結局、仲間が宝だ、みたいなオチになるんだろうか。


僕たちは努力をしないでも仲間がいるなら大丈夫、みたいな甘えん坊になってはいないか。
才能が初めから自分にはあって、それを遊んで待っていたら、誰かが拾ってくれる、
あるいは、誰か素敵な人間に出会える、
そう思ってはいないか。


いろいろ考えてしまいました。
続き、読んでみます。