バービカンでロイヤルコンセルトヘボーの展覧会の絵を聞いてきた。

Royal Concertgebouw Orchestra of Amsterdam
Conductor:Neeme Järvi
@Barbican Hall

Weber Overture: Euryanthe
Schumann Symphony No 1 'Spring'
Mussorgsky orch. Ravel Pictures at an Exhibition


キンダイシュラン《★★★★★》


やばかった。初めて最前列でコンサート聞いた。
展覧会の絵、最後のキエフの大門はホントに泣いちゃう。
前半のウェーバーシューマンもほんと、春らしくて、わくわくしちゃう曲だった。
アンコールはシベリウスのアンダンテ・フェスティーボ。
僕がはじめてシベリウスとであった曲。

曲や演奏については全然コメントできないので、個人的な思い出話になりますが、
展覧会の絵は小学校のころ聞いて、いいなと思ってて、
手塚眞の映画「白痴」で最後どっかんどっかんやってるのを見て、
いい曲だなあって思ってたら、それがキエフの大門だということがわかって、
本格的なクラシックのCDをはじめて買ったのが、たしか展覧会の絵と本物の大砲を使う曲だった。


最初、端っこの席だったので音悪いかなあと思ってたら、
スタッフのお兄ちゃんが、「前の最前列空いてるんだけど、座りたい?」
と聞いてきたので、もちろん!って答えて、「指揮者の近くある?」って聞いたら、
その場でチケットくれて、最前列、コンマスと指揮者のちょうど真ん中の席に。
目の前に第二バイオリンの人と目が合う位置で、大変に気まずかったのだけど、
このエリツィンに似た第二バイオリンの人は顔に似合わず大変に気さくな人で、
インターヴァルの時に「ハエ飛んでたの見たかい?」って聞いてきた。
「ああ、いましたね!」って言ったら
バイオリンの弓の先っぽを指して「この先にとまったんだよ!」なんていってきた。
すっごいいい人だ、オランダの最高峰オーケストラ。



実は、指揮はマリス・ヤンソンという人がやるはずだったんだけど、残念ながら病気で先週の金曜日に入院。
急遽やってきてくれたのが、Neeme Järviという巨匠っぽい風格のある指揮者でした。
この人の指揮がホントに面白くて、途中何度もニヤニヤしながら、ときどき笑いながら見てました。
特にバイオリンに指示を出すときのバイオリンに向かって真正面に向いて
「よいしょ、こら!」みたいな両手をひじでまげてびっくり!みたいなポーズはホントに笑った。


展覧会の絵のひよこの曲では指揮棒をちらちらっと動かすだけだったのが、
アンコールのシベリウスでは、もうからだじゅうを流れる川のように動かして、弦の海にざばーっと飛び込んで気持ちよさそうにしてて、
ホントに目の前で演奏されるすごさを、ビンビンに感じました。


いい選曲だったし、急遽の指揮者変更もなんのその。
オランダのコンセルトヘボー、良かったです。