レストラン的な情報収集と自炊的な学習。


最近インターネットで日本のテレビ番組を見るようになって、
特にタモリ倶楽部華麗なる一族を見ていたのだけど、
たしかに面白いのだけどものすごく疲れるんです。
そりゃ、4時間もぶっ通しで見たりしていれば疲れるのは当たり前なのでだけど。


だけど、ネットのない環境で、
つまり自室を離れて図書館で勉強すると、
集中しようがしていなかろうが、
とにかく目の前にあるものでしか時間をつぶせないわけで、
自然と手が本に伸びるわけです。
読める読めないは別として、眼は冴えて頭は動いているんだから、
とにかくも読めるわけです。
そして気づけば、やることはどんどん進んでいるような気がしたりします。


やることは勉強しかない、という環境を自室で作ることはほぼ無理です。
この目の前にパソコンなる不思議の玉手箱がある限り、
ついつい、見てしまうわけです。
ワンクリックで。


で、ここから本題に入っていくんだけど、
ワンクリックで手に入る情報って、
なんだかそのまま目の前に出された料理、
レストランの料理みたいだなと思ったんです。
逆に、自分で本を選んで読んでいる作業っていうのは、
自炊するのに似ているなと思ったんです。
もちろん、ネットを情報源としていろんな記事を引っ張ってくることはできるんだけど、
ついついクリックしてしまうお気に入りの中の「You Tube」は特にレストラン的です。出来上がったテレビの番組を延々流しているわけですから。
面白いけれど、ありきたりだったりします。
本を読むのも、実はレストラン的なのですが、
さらに僕らは一工夫して自分のモノにしていかないといけない
っていう段階がある分、自炊的です。


レストランへ行って、おいしいものを見つける。
あ、あれを作りたいなと思って自炊してみる。
ある材料は限られているけれど、限りなくレストランで食べた味に似せようと努力する。
実はこの自炊する時の努力がなかなかに面白いんです。
同じように、本を読んで自分のものにしようといろいろとこねくり回すのが、
実はすごく面白かったりするんです。


いやー、この面白いっていうこと、知ってはいたけど、
なかなか身をもって知るには至らなかったです。


なんというか、プラモデルを作る感覚にも似ているかもしれません。
没頭する感じ。
気持ちいいんだけど、その没頭する感覚に至るまでが
なかなか時間がかかるのです。
キャンプするときに早く火がついてすぐ消える枝と新聞紙と
火がつくまで時間はかかるけど長持ちする薪を
うまく組み合わせないと安定した炎は出ないんだけど、
同じようなことが勉強ってやつにもいえるんだと思いました。