博多華丸・大吉の博多と東京。


You Tubeを見ていて、最近は博多華丸・大吉が面白いです。
東京では児玉清のモノマネする華丸さんが結構フィーチャーされていますけど、
やっぱり面白いのは博多に帰ってきたときの華丸大吉の自由っぷりです。
吉本の博多接待部長・華丸っていう肩書きがしっくりくるくらいに、
華丸さんの頭の中には博多の飲み屋の情報がすべてインプットされています。
「中洲ぶらぶら」っていう番組があって、
華丸さんがただ呑み歩くっていう番組なんだけど、
そこで訪れる先でドンドン仲間を作っていく姿はとんでもないです。

地元に愛されている点でいうと、きっと京都の森脇健児の上を行くでしょう。
博多グルメ旅はぜひ華丸・大吉さんにお願いしたいと思うくらいに、
本当にすごいです。


で、大吉さんが「うちくる?」でいっていた言葉。

「博多でがんばっていれば、東京で気がついてくれるだろうと思っていた。けれど、そんなことはないんだって気づくまでに15年かかった」


たしかに、やしきたかじんが関西であんなに番組を持っているとは思ってもいなかったし、
水曜どうでしょう」が面白いと思われるまではすごく時間がかかったし、
ローカルCM っていうものがあんなにたくさんあるとは思ってもいませんでした。
東京の人に「551の蓬莱」なんて言ってもわからないように、
関西の人に「ハトヤのホテルの海底温泉」なんていってもきっとわからないんでしょう。


きっと博多華丸大吉の二人は、博多に愛されすぎたから
15年ものあいだ、東京に行けなかったんじゃないでしょうか。


東京にいるよりも明らかにおいしいものがあって、
人の温かい博多から、
「東京にいればよりたくさん売れるから」と理由だけで
引っ越したのではないように思います。
彼らが本当に東京にやってきた理由がとても知りたいです。


東京にいても銀座で
博多の味を紹介してみたりする彼らの仕事を見ていると、
博多に帰ったほうがいいんじゃないかと思うんです。
ものっすごく面白いんだから、
東京から博多までお客さんを呼べばいいじゃないかと、
思うんです。
東京の歌舞伎座が見たくてわざわざ遠くから見に来る人がいたり、
新喜劇をなんばまで東京から見に行ったりする人がいるんだから、
博多華丸大吉を見るために、東京からやってくる人だっているでしょうに。


一極集中が加速していく東京という首都と
そこに何とか追いつこうとしている
札幌・仙台・名古屋・大阪・福岡の地方都市の関係を見ていると、
どうも歯がゆくて仕方ないです。


華丸大吉の二人には、本当にがんばってもらいたいと思います。