スカラ座のバレエを見てきた。


The Sleeping Beauty


Teatro Alla Scala
at Royal Opera House

Dancer:
Marta Romagna
Guillaume Cote


写真のロイヤルオペラハウスは、通称コヴェントガーデン。
ウォータールー・ブリッジからまっすぐ行って、
ライオンキングを左手に見ながらさらにずんずんと坂を上ったところにあります。

この坂を左に曲がると古い建物に囲まれるようにして
本当のコヴェント・ガーデンがあります。

奥に見えるのは、コヴェントガーデン市場のアーケードです。

けれど、コヴェントガーデンでオペラを見てきたとか
バレエを見た、とか言うと、
それはロイヤル・オペラ・ハウスに行ってきた
という意味をなすことが多いです。


さてさて、スカラ座はミラノにある劇場ですが、
そのスカラ座のバレエ団がコヴェントガーデンにやってきました。
作品はチャイコフスキーとプティパの「眠れる森の美女」
振り付けはRudolf Nureyev
(この発音は、ルドルフ・ヌレイエフでいいのかな…)
演奏はロイヤルバレエシンフォニア


今回はロンドンに来て、4回目のロイヤルオペラハウスですが、
毎回思うのは、その安さと見やすさです。
いつも安い席で、劇場の一番上のほうの席に座るのだけど、
踊り手がすごく近く見えます。
今回は28ポンドでした。
しかもチケットが手に入るっていうのが、すばらしいです。
毎回ネットで見て、予約するのだけど、
予約する際に空いていた席はもちろん劇場に行くと埋まっています。
なんというか、直前まで売り続けるし、ちゃんとそこを狙って入るお客がいるというのが、
とても素敵です。


作品そのものについて言うと、
ちょっと振り付けの華やかさが少ないなあと思いました。
一つ一つ、見せ場があるにはあるけど、
もう一つ盛り上がりに欠けるのでした。


3幕ものなのだけど、
気に入ったのは第二幕でした。
淡いピンクの衣装に身を包んだ女の子(これはオーロラ姫なのかな?)と
王子様との踊りはちょっとドキドキします。


第3幕で、オーロラ姫と王子様の結婚式で
お祝いに青い鳥が出てきたり、
長靴を履いた猫が出てきたりします。
このお祝いの踊りはとても楽しげで、観客も「ふふふ」と笑います。
イギリスの劇場で「ふふふ」と笑うのは、はじめてでした。


青い鳥を踊った二人は、ホントに鳥に見えました。
振り付けのおかげか、曲のおかげか、
それとも踊り手の技なのか、
着ているものは薄い青のジャケット(?)で、
まったく鳥を思わせるような衣装ではないのに、
まさに鳥でした。
手の羽ばたきの仕草がそうさせるのかなあ。


驚いたのが、オーロラのソロでした。
曲が始まって、踊ってすぐ。
今まで小さく見えていた人が急に巨大化しました。
いや、見えている大きさはまったく変わりはないのだろうけど、
不思議に、
「あれ、こんなに大きかったっけな…?」と思うくらいに
踊り手のMarta Romagnaが大きく見えました。

ソロだったからかもしれないですけど。
それにしても、大きかったです。
びっくりしました。


バレエの評価はいまいちまだよく分からないので、
今回はキンダイシュランは無し!
バレエはホントにまだよく分からない分野です。


いや、でも、ホントに行ってよかったと思いました。