粘土で遊んで舞台芸術になる。


Paso Doble
@Barbican Theatre


キンダイシュラン《★★★☆☆》

いつリンクがきれるか知りませんが↓
http://212.241.164.66/theatre/event-detail.asp?ID=6480
パソ・ドブレは闘牛をモチーフとしたダンスの一つですが、それとはちょっと違ったものです。

舞台には厚さ20センチにもなる粘土の層と、同じ粘土でできた壁があって、その上で二人の男がバットや槍のようなものやひっかき棒のようなもので、まっさらだった粘土の壁と床をほじくったりちぎった粘土を壁にぶつけてみたり。
後半、同じ粘土でできた壺や皿を頭からかぶって、怪獣みたいにして遊んだりします。
すぐにできたそのマスクを脱いでグチャッと壁に叩きつける。っていうのを繰り返します。
最後、片方にどんどん壺をかぶせていって、粘土怪獣になったのを壁にくっつけて、その上から二本の小さい槍を闘牛のポーズでもって、粘土の塊になっている頭めがけて突き刺すあたりがパソドブレでした。
その上からさらに白い粉末のような、石膏の溶かしたようなものを、巨大なエアスプレーでもって噴射して、全面を真っ白にした壁に今度は二つの大きな穴を開けて二人そこに頭から突っ込んで暗転。


何か創造されて、それが次々と崩されていく面白さっていうのがもうありありと見えて、面白かったです。


やっていたのはマジョルカ出身の人とユーゴスラビア出身の人でした。


あとでポストトークがあったので参加したんですが、まあ、とにかく彼らは自分たちのやっていることを楽しんでいるようでした。やりたいからやるっていう、とっても純粋な感じでやっていて、嬉しかったです。