La CalistoのほかにもIn-iとかDancEUnionとか見てきた。

In-i
Juliette Binoche and Akram Khan
@Lyttleton, National Theatre
キンダイシュラン《★★★☆☆》


です。

ふつうに面白かったですよ。
じっくり迫ってくる壁とか、そこにずっと引っかかったまま宙に浮いてるジュリエットビノシュとか、なかなか面白かったです。
ただ、もう、ダンスのテーマを愛にしちゃうのは、そろそろやめませんか。っていう気がしました。
大げさに、「これが愛!」とかいっちゃうのって、どうも恥ずかしくないですかね。
あと、テーマ「思い出(Memory)」とかいうのも、どうもなんかいかんです。
過去のこととか、私小説的になるとか、半自伝的とか、そういうのはやっぱりなっちゃうのは仕方ないけど、そこを全面にアピールしてなんになるんだろうかって気がします。

もいっちょ。EUの若手ダンス祭

dancEUion part 3
@ Queens Elizabeth Hall
キンダイシュラン《★★☆☆☆》


そのあと連続でヨーロッパから引き連れてきたダンサーたちの祭典'DancEUnion'
ちいさくQueen Elizabeth Hallの小さいホールでやってたので、見に行きました。
いちばん面白かったのは、Triin Reemanっていうダンサーでエストニアからきたデュエットでした。
やっぱり、動きにリズムがあったり、思わず自分も身体を動かしたくなったりする動きってあるわけで、真似したくなるダンスって、すごく良いと思うんですけど、
この二人はなかなかいい動きしてて、
おっきい男の子とちっさい女の子のデュエットなんだけど、かわいくて素敵でした。
見た後ハッピーになれたのは、その二人組みだけでした。
映像あります
http://e11.video.blip.tv/1790003954809/Artmetropol-NOBALLETChoreografieVonTriinReemanAusEstlandGoodKnews217p.mov
なにやら彼らの卒業制作だったらしいのだけど、なるほど、EU各国の代表だけあるわって感じです。


さて、La Calistoを見てきました。

La Calisto
@Royal Opera House
キンダイシュラン《★★★☆☆》


ロイヤルオペラハウスの新作で、全然売れてないので学生割引が出てたんですけど、
ちょうど時間が空いていたので土曜のマチネ12時からっていうのを見てきました。
バロック音楽のオペラで、チェンバロリュート、リコーダーと使われている楽器があんまり見ないものばかりで、ピットばかり見てました。


第一幕は面白かったのだけど、第二幕は第一幕の繰り返しみたいな感じでさらによくわかんなくなっていったので、つい眠気が来て、夢見心地で真っ暗な世界で音楽を聴いてました。
気持ちよかったです。


舞台はどうやらギリシャ神話を題にしているみたいなのだけど、字幕が見えなかったのと、イタリア語だったのと、歌唄う人たちの姿がよくわかんなかったのとで、いったい何が起こっているのやらまったく見えませんでした。
あんなにハデハデしい舞台で、衣装もかわいいし、なんかよくわかんない生物とかたくさん出てくるんだけど、肝心のキャラたちの交流がまったく描ききれてなくて、
なんというか、もうちょっとわかりやすいオペラって作れないものかと思います。

余談

そうそう、学校のフェスティバル、終わりました。
今日、うちの先生が踊る公演で、終了。タイ料理やさんで個人個人で好きなものを頼んでまったくシェアしないという不思議な打ち上げ(でもこれがイギリス流)が行われて、終わりました。
先生の踊りは、よくわかんなかったです。



あ、そう、も一つ最近気付いたこと。
僕にはいい役者ダメな役者の見る目がないんじゃないかと思い始めてきました。
好きな役者とそうでもない役者っていうんはわかるんですけど。
演技の上手い下手の区別が、だんだんわかんなくなってきてます。
上手い役者って、どんな役者でしたっけ。
美空ひばりはどうやってもすごいなと思うんですけど。