As an Artist.

結局さ、愛されたいんだよね。
できるだけの多くの人に、わかってもらいたいんだよね。

だから好きでもない理論付けをして、
自分の好きな、でも他人の理論を勉強して、
刺激をくれる人と話して、
自分の納得できる作品を作ろうとして、
そうやってがんばっているんだよね。


だってさ、
ピナバウシュのことが好きな人にも、自分のこと好きになってほしいじゃない!
シュトックハウゼンを好きな人にも、好きになってもらいたいじゃない!
なにより、自分の好きな人に、「面白かったよ」っていってもらいたいじゃない!
いままで好きじゃなかった人にも「いいね」っていってもらえたら、
その人のこと好きになれるじゃん、きっと。


メルロ=ポンティハイデッガーアドルノドゥルーズ、カント、アリストテレスプラトンソクラテスデリダ、西田、和辻、フロイド、ユング志ん朝米朝タモリ、たけし、さんま、
数え切れない先人たちからちょっとずつちょっとずつ助けを借りて、
誰でもない自分自身をさらに研ぎ澄ませて、
結局のところ、誰でもない、すぐとなりの、なんでもない、隣に住んでるおじちゃんおばちゃん、あるいは両親や兄弟、そして恋人に
「こういうこと考えてて、これが良いと思うんだ」って伝えているのが、芸術だと思うんだ。


「うん、いいね、好きだよ私も」って言われたときの嬉しさのために、少なくとも僕は、演劇やっています。



きょうさ、自分の専攻のプレゼンがあって、
終わったあとにみんなでパブに行って、そんなことを話しました。

ホントにいまの専攻にいけてよかったと思います。
両親に感謝です。